2023.05.01
高校生がファーマーズマーケット販売体験
4月22日、JAとぴあ浜松ファーマーズマーケット東店で、静岡県立浜松東高等学校の生徒が、地元産のミカンで下味をつけた〝錦爽鶏(きんそうどり)〟の唐揚げ「みから」の販売を行いました。ミカンで下味をつけた「みから」は、塩こうじ、しょうゆ、八丁みその3つの味があり、それらを4つ竹串に刺して1本500円で販売しました。
この取り組みは、地元で農産物の配送などを手掛けるアグレアーブル・重倉商店が、コロナ禍で学校行事の中止や縮小を余儀なくされていた地元の高校に、学校生活の中で達成感や充実感を感じられる取り組みができないかと提案したことで実現しました。
販売会に参加した3年生の長谷川澪月さんは「昨年10月から毎週木曜日の放課後に、22人の有志が集まって話し合ってきた。みんなで考えたことが形になり、お客さまに買ってもらえることがとてもうれしい」と笑顔で話しました。
販売会に駆け付けた袴田康行副校長は「〝みから〟は生徒たちがアイデアを出しゼロから作り出した。〝みから〟というネーミングも子どもたちの柔軟な発想から生まれたと聞いた。商品開発のプロセスでは笑顔もたくさんあったし、何よりも自信にもつながったと思う」と話しました。
また、アグレアーブルの鈴木正文さんは「今〝みから〟は冷凍されたものを自動販売機で販売しているが、7月からは生徒たちが開発したものを食べられるお店を開業する予定。現在、地元農家や企業と協同で米粉を使った商品開発なども検討しています。生徒たちと一緒に取り組んだことが、少しでも地域の活性化につながれば幸い」と話しました。