とぴあニュース

2020.04.17

若手生産者がミカン産地守る

 JAとぴあ浜松柑橘部会青年部は、2011年度から温州ミカンの苗木を育て、柑橘部会員に受け渡す育苗事業に取り組んでいます。これは、ミカンの老木園地を若返らせるのが目的で、今まで1万本以上を供給してきました。育てた苗木を植えることで未収益期間を減らすことができるため、多くの部会員の改植を後押しし、産地振興に貢献しています。
 ミカンの木は、30年以上たつと収穫量が減ったり、品質が低下したりするなどの弊害が出てきます。計画的に改植する必要がありますが、労力や未収益期間を考えて踏み切れない生産者も少なくありません。
 青年部は、生産者の高齢化や木の老木化など、産地が抱える課題を解決するための一つの手段として、育苗事業に着手。メンバーは、30~40代の若手生産者が中心で、アイデアを出し合って積極的に活動しています。育苗事業に参加して、自分の家でも効率良く苗木を育て、改植できるようになった部員も多くいます。
 4月16日、浜松市北区の湖北営農センターに青年部員、JA職員ら約30人が集まり、苗木の植え付け作業を行いました。今年度は、「興津早生」の2年生の苗木を200本、「青島」の1年生を800本、合計1000本を取り扱いました。
 部員らは、苗木の生育を良くするため、いい芽が出そうなところを残して40まし程度の長さに切って調整。肥料袋を活用し、1袋に1本を植え付けました。土は、山土に堆肥を混ぜ、育苗に適した土に改良したものを使いました。苗木は水やり、除草、防除などを行い1年間育てます。
 青年部の副部長を務める安間奨司さん(32)は、「苗木の育苗事業は、青年部の使命と感じている。育てた苗木を部会に供給することで、少しでも産地活性化につなげたい。これからも継続して高品質のミカンを出荷できるように、若手が協力してできることをしていきたい」と話しました。