2023.05.01
冷蔵不知火の初選果
JAとぴあ浜松は、毎年、2月下旬に収穫した中晩柑「不知火」の一部を冷蔵貯蔵して出荷しています。冷蔵貯蔵すると酸が下がって甘みが増し、食味が良くなる不知火は、他産地の中晩柑が品薄になる時期に出荷することで、単価は通常時の1.5倍以上となり、生産者の所得向上につなげています。
出荷用の不知火は、貯蔵に耐えられる上位等級のものを選別し、外気の温度に合わせ、貯蔵庫内の温度を調節しながら約1か月貯蔵します。その後、「とぴあ凸」とイラストの入った鮮度保持袋で包装し、通常出荷と差別化をして出荷します。
4月19日、浜松市浜北区の柿梨選果場で、冷蔵貯蔵していた不知火の選果と箱詰め作業を行いました。女性従業員15人が、不知火の色や形、傷の有無を1つずつ確認しながら、丁寧に箱詰めしました。
今年は、冷蔵貯蔵の希望数量が多かったため、出荷量は昨年の約2倍に増加。約3tの出荷量を見込み、浜松近郊の市場へ出荷し、地元のスーパーマーケットなどに並べられます。
JA担当者は「中晩柑が品薄になる時期は、地元産を出荷する好機なので、よりおいしいものを消費者に届け、生産者の所得向上につなげたい」と話しました。