2024.09.02
中核的人材DX研修
8月6日、JAとぴあ浜松人事教育課は、次世代を担う職員育成講座「とぴあベースアカデミー」の受講生向けに、「中核的人材DX研修第1講(全2講)」をJA本店(浜松市中央区)で開き、アカデミー生11人が受講しました。
昨今、DXという単語があふれているが、言葉を知っていても、概念や定義、活用実態を知らなければ、業務に反映することはできないと同課では考えています。講座を通して受講生がDXを初歩から学び、概念や考え方、実例を学んで、実際の担当業務から手間の掛かることやミスを誘発する状況などを拾い上げて、デジタルやITを使って改善策を考える思考を鍛えることを目的としてしています。
講座の講師には、データ解析やシステム開発、DX人材教育を行っている㈱アイズファクトリーの取締役CTO筒井直人氏を招きました。筒井講師は、実生活に目を向け、現金を持たずとも電子マネーで買い物ができたり、サブスクリプションで自宅に居ながら映画を見られるようになったりと、日常生活の中にDXが浸透していると、分かりやすい事例を紹介。データやデジタル技術を活用して不便を便利に変えることがDXの考え方と説明しました。
第1講では、生産性の向上や業務効率化に向けた他業界の実例など、DXを活用した業務改善に向かうPDCAストーリーを紹介。受講生に自部署の業務から「ここが困った・ここを解決したい」という現状や問題点を挙げてもらい、「こうしたい・こうだったらいいのにな」という目指すゴールを設定させてDXニーズを具体化させました。
受講生には、同月26日に実施した第2講に向けて顕在化したニーズから解決したい問題を課題とし、分解して同様のPDCAストーリーを考える宿題を課しました。
アカデミー生の渥美知也さん(29)は「DXと聞くと壮大なものをイメージしていたが、業務の中で、面倒や手間と感じるような些細な改善点をスタートとして考えを進めればよいと分かった。受講して自部署の業務改善イメージが浮かんだ。DXを活用できるように考え方を鍛えていきたい」と感想を話しました。