とぴあニュース

2020.09.01

スプレーマム部会が後継者を育成

 JAとぴあ浜松管内で就農し、5月からスプレーマムの栽培を始めた藤谷浩志さん(48)が8月19日、記念すべき第1作の初出荷を迎えました。部会員とJA担当者が見守る中、「セイエルチェ」と「セイパレア」をそれぞれ1ケース(100入)ずつ花き販売センターに出荷しました。
 藤谷さんは8年前に就農し、年間約30品目の野菜を育ててきました。今年、スプレーマムを育てていたハウスを借りることになり、JAに相談して花き栽培への挑戦を決意。4月にスプレーマム部会に入り、5月中旬に約7aのハウスに白、ピンク、黄の3種類のスプレーマムを定植しました。
 藤谷さんの加入をきっかけに、同部会は部会を挙げて新規就農者を育成することを決定。生産者の減少や高齢化、生産量の減少を食い止めるためには、後継者を部会で育成する仕組みを作ることが必要不可欠で、それは部会の役目だと話し合いました。
 現在、近隣に住む部会員が指導を行い、他の部会員は必要な時に適宜アドバイスしています。栽培以外に、資材や設備の取得などにも親身になって協力しています。藤谷さんは、「新しことを始めるのは不安だったが、困ったことがあると部会の人たちが相談にのってフォローしてくれたので、一気に解消した。つながりができてうれしい」と感謝の言葉を口にします。
 藤谷さんは今、野菜と菊の割合が半分ずつ。しかし、今後は部会の期待に応えるべく菊の面積を増やし、ゆくゆくは8割をスプレーマム栽培に充てたいと考えています。「花は見た目が命と教わったので、出荷物の品質にこだわりたい。いかに高品質のスプレーマムを増やすかが課題。たくさん学んで、40年は栽培し続けたい」と抱負を語ります。
 鈴木健次部会長と倉田昌典副部会長は「藤谷さんからは、何でも吸収しようという意欲を感じ頼もしく思っている。しっかり収入を上げてやりがいを持ち、自分が産地を担うという気持ちで栽培に励んでほしい。成功して、新規就農のモデルケースになってもらいたい」と言葉に力を込めます。
 JA担当者は「部会で新規就農者を育成する試みは始まったばかり。いつどんな指導をすればいいか教える側も工夫して、より良い体制を整えてほしい。部会員全員が産地を守るという気持ちを持って、新規就農者を育ててほしい」と期待します。