とぴあニュース

2023.03.15

エシャレット養成塾第12講

 2月21日、JAとぴあ浜松エシャレット部会と南営農センターは、浜松市南区の同センターで新規農業者を養成する「農ライフセミナー(エシャレット養成塾)」の第12講を開き、受講生と生産者、JA職員ら12人が参加しました。
 第12講は、JA本店営農指導課の後藤公郎係長が講師を務め、「土壌肥料の基礎知識」と題して講義しました。
 講義の中で、土壌は透水性や保水性、地中の生物の生育環境、土の保肥力が三位一体となって作用し、バランスの良い土となることや、生育や収量に影響するため、土づくりは農業の基本であることと説明。土壌改良が必要な場合は、肥料や畝づくり、排水などで改善することもでき、土の状態を雰囲気で見るのではなく、JAの土壌農薬分析センターなどを活用し、数値で土の状態を把握することが大切と説きました。
 参加者は座学の後、受講生と部会役員の畑を巡回。4月から始まる貯蔵用夏季エシャレット規格変更に合わせて、現時点の生育状況を確認して共有するため、畑からエシャレットを掘り出し、出荷で重要となる軟白部分の長さを測りました。栽培者が、定植日や品種、施肥日と肥料の種類や量、防除日などを発表し、参加者はレジュメに書き留めました。
 レジュメや畑を確認しながら、営農アドバイザーや部会役員が今後の栽培管理について助言をしたり、受講生が日頃の疑問点を質問したりして、参加者全員で情報を共有しました。
 今年度3期生を迎えて開講したエシャレット養成塾は、来月の修了式で一区切りとなります。同塾担当者の同JA営農アドバイザーの杉山夏純さんは「早めの対策や解決策を知ってもらうことで、作物が喜ぶ環境を事前に作ることが大切。養成塾の塾生が産地に定着して、今年の秋には畑が、エシャレットの紫の花で一面となり、真珠のような真っ白いエシャレットを出荷してほしい」と話しました。