とぴあニュース

2019.09.02

「パセリの楽園」プロジェクト始動

 JAとぴあ浜松パセリ部会北地区支部と北営農センターは、浜松市で伝統的に栽培してきたパセリを後世に残すため、定年帰農者等育成支援事業「パセリの楽園プロジェクト」を立ち上げました。家族からパセリ栽培を引き継ぎたいと考えている人や、新たにパセリを栽培したいと希望する人を確保し、ベテラン生産者とJA営農アドバイザーが「パセリの楽園応援団」となって支援・育成。2023年度までに10人の生産者を確保し、大規模農家の育成を合わせ、現在の5万ケース(1ケース5kg)から1万ケース増の6万ケースの出荷を目指します。
 浜松市では昭和初期にパセリが導入され、昭和30年代から普及していきました。ピーク時には28万ケースを越えていましが、現在は5万ケースにまで減少。生産者の高齢化と後継者不足が産地全体の問題となっています。
 品種は、優良品種への改良を進め独自に選抜した「選抜3号」を使用。葉の緑色が濃く、葉の縮れ具合も良好で、市場から高い評価を得て高単価で取引されています。
 パセリは、ライフスタイルに合わせて、本格的に栽培することも、年金+αの収入源程度に栽培することも可能。軽いため、1人でも栽培できます。
 JA担当者らがパセリ農家の家族、生産者らがパセリ栽培に興味がありそうな知り合いにこのようなメリットを伝え、プロジェクトに参加する候補者を集めました。
 8月25日にお試し講座を開き、10人が参加しました。JA担当者が、パセリの概要を説明し、年齢や性別、経歴の異なる先輩農家3人が自身の体験を報告。パセリは初期投資が少なく大きい機械を必要としないこと、周りに相談できる生産者が大勢いること、収穫適期が長く時間に余裕を持ちながら自分のペースで作業できることなど、パセリ栽培の魅力を語りました。また、パセリを使った簡単な料理の実演と、料理を食べながら参加者が交流する時間も設けました。
 母親がパセリを栽培しているという会社員の袴田康有さん(60)は、「働きながら講座に参加し、定年したらすぐに本格的に就農できるのがうれしい。先輩農家の話を聞き、時間に余裕が持てること分かって好印象を受けた」と感想を述べました。
 北営農センターの山田喜昭センター長は「パセリは、独自の品種が高く評価されていて競争力があるため将来性があり、収入もある程度計算できる。定年帰農に向いている作物なので、定年後の職業選択のひとつにパセリ栽培を考えてほしい。パセリ栽培に携わる人を1人でも増やし、生産振興・産地振興につなげたい」と期待います。
 同プロジェクトは、2年計画で進め、今後月1回、講義や畑の見学、作業体験などを計画しています。