お話絵本「ボクのおじいちゃんはお百姓さん」(3)

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家ではおじいちゃんが作った野菜を使って、お母さんが料理をするんだけど、ボクは大の野菜ぎらい。毎日、お母さんから「おじいちゃんが心を込めて作ってくれた野菜だから、ちゃんと食べなさい。こんなぜいたくはないのよ」ってしかられてる。

「子どもたちには出来合いのものは食べさせたくない」っていうのが、お母さんの口ぐせで、近所の人ともそんな話をよくしている。
たしかに新鮮で安全かもしれないけど、野菜って変なにおいがあるし、まずい。

給食で野菜が出ると無理して食べるけど、家で食べようとすると思わず「うっ」となっちゃう。

お父さんからも「好き嫌いしないでしっかり食べろよ」って言われるけど、ボクは知ってるんだ。
実はお父さんは魚が苦手だってこと。自分のことはタナにあげて、もう、大人ってずるいんだから。

そういえば、明日は学校の「総合学習」の授業で、キャベツを作っている農家の人のところに「しゅうかくたいけん」に行くんだって。
同じたいけんをするんだったら、なんでアイスクリームやケーキ工場に行かないんだろう。
まさか、しゅうかくしたあとにそのキャベツを食べるっていうんじゃないだろうな。
あ〜あ、明日はゆううつだな。

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